がんのステージ4=死なのでしょうか

芸能人の方で、がんのステージ4だという報道がありましたが、あの方はすぐに死んでしまうのでしょうか。がん家系なのでもし自分だったらと思うと心配です。

(70代男性)

がんのステージというのは、死亡率を表したものではありません。ステージによって5年生存率(がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合のこと)が変わるということを示しているものです。

またよく聞かれるのが、細胞診の検査結果ですが、こちらの分類はクラスⅠからⅤまであります。細胞診の分類は細胞が悪性かどうかを判断するもので、がんのステージとは違うものです。

がんのステージⅣは、他の臓器へがんが転移していることを表しますが、治療によって、転移したがんが縮小したり消失したりしすることがあります。ステージⅣと言われてから治療と緩和ケア、リハビリテーションを積極的に取り入れて、治療を受けながら生活し、余命1年と言われてから数年間働いていた方もいらっしゃいます。

がんと診断され受け止めることは困難である場合も多いでしょう。

ご本人の歩みたい人生を支え、主治医を含めた医療とコミュニケーションを図り、社会や人とのつながりを保ち、尊厳を持って生きて行くことを支える環境を整えることが大切です。

パーソナルナースもそのお手伝いをしていきたいと思います。